エリオットネスかっちょいい、あと市民運動のパラドックスについて
道民税の督促が来ていた。
一月の支払いを完全に忘れていたみたいだ。
無職の上に税金を未払い… なかなか感慨深いものがあるな。
しかし、金がなくなってきた…
今まで会社が給料から天引きしてたから仕事を辞めると税金だの国民保険だのをこんなに払ってきたのかとゾッとする。
払いに行くついでに映画でも見に行こうかと思ったが、コロナの影響でやっていないようだった。1917とミッドサマーは絶対に見にいきたい。
コロナのせいでTOEICも3月の受験はできないとのこと。無職のうちにいい点数取っとこうと思って勉強してきたのにな
結局家に帰って映画見る。
3回目ぐらいだろうか『アンタッチャブル』をまた見てしまった
禁酒法時代のアメリカ・シカゴを舞台にイタリア系マフィアのドン、アル・カポネと取締官エリオット・ネスらの壮絶なる闘争の物語だ。
まずパッケージがかっこいい。引っ越したらポスター貼ろう。
序盤の味方を集めるシーンも結構好きだ。黒澤明の『七人の侍』を彷彿とさせる。
後半の階段のシーンもすげえ。低予算で作ったからああなったらしいけど金なくてよかったぜ。
実際はあんな格好いい感じじゃなかったとか、エリオットネスは後年酒浸りの
借金まみれだったとかいうツッコミはうるせえゾ
物語の背景にある禁酒法は禁酒運動という市民運動によって制定されたものだった。
宗教や社会福祉を根拠に大真面目にアルコールの製造・売買を排除にしていった。
行き着いた先は本作の通りだ。
酒好きはどこまでいっても酒を飲むし、ギャングは密造酒を作るし、抗争が激化して一般市民に被害は出るし、汚職は蔓延するしで結局地獄を作って終わった。
市民運動は真面目すぎるとよくない結果をもたらす、というのはパラドックスじみているがあながち間違いではないように思える。
市民運動ではないし極端な例だが、カンボジアにおいて170万人以上を虐殺したポルポトという人物は実に真面目な男だったそうだ。真面目に平等を考え押し進めて行った末の知識人の虐殺、貨幣の否定、強制労働、原始共産主義…。
翻って現在日本でも様々な市民運動がある。
そして最近特にクソ真面目さを感じるのが(日本の)フェミニズムだ。
長くなりそうなのであえて具体的な事例は言わないが、何かと残念だと感じることが多い。
もう6年も前のことだが、エマ・ワトソンが国連でしたスピーチに痛く共感した。
エマ・ワトソン UN Women 親善大使 国連でのスピーチ (日本語字幕)
特に男もジェンダーロールに囚われている現状を説いていたが、今見ても上手いなぁと思う。
女性も同様かもしれないが、男も多かれ少なかれジェンダーロールの苦しみを感じることだろう。それゆえに男性もフェミニズムの主体であるということを思い起こさせる。自分もこの動画を見た後はフェミニストだと胸を張って言いたい。しかし、いわゆるツイフェミという人間を見た後だと言う気が失せる。
そうではない人間ももちろん多いんだろうが、先覚者が遅れた大衆を啓蒙しているといった姿勢や独善的な態度が目に付く。あるいは明らかなミサンドリストがフェミニストを名乗っていることもある。
真面目さの行き着く先を地で行っているような感じで悲しい。
…なんだか脱線してしまった。
市民運動についてもう少し書こうと思ったが、ちょっとだれてきたのでまた今度にする。
来週はIT系の会社の面接だ。第一志望の書類選考結果も来るだろう。
今の生活に張りがなくなってしまったせいか待ち遠しく思えてくるから不思議だ。